2010年8月2日月曜日

魚ノート 石鯛

伊豆の地磯で釣れる魚の話



石鯛釣りの魅力

石鯛釣りを始める前のイメージは「荒磯でヘルメットを被り、竿を磯に大掛かりに固定して、サザエをカラごと付けて投げる。」とてもちょこっと始められる感じがしない。それに人生をかけないと無理。という勝手なイメージがあった。

昔、メジナ釣りの帰り、たまたまつけたラジオにYMOの高橋幸宏が出ていて、石鯛釣りについて熱く語っていたのを聞いた。「石鯛釣りを始めて3年だがまだ釣ったことがない。」と、、、、、

そんな事もとっつきにくいイメージを大きくしていたのかもしれない。

出来そうもないので興味も湧かなかった。

釣りを再燃させてまもなく、「釣りロマンを求めて」で南方中釣りを紹介していた。手持ちで竿が水面に突き刺さる映像を見た。衝撃的だった。「これはすごい、やってみたい」と興味が湧いてきた。念願のヒラマサ4kを釣って軽く「燃え尽き症候群になっていたせいかもしれない。

初めてのチャレンジは、カゴスペシャルⅡの5号にABU7000。餌はサザエを1k購入。針は伊勢尼でナイロンハリス。カラと赤みを粉々にしてコマセにしてやってみた。

とりあえずというにはあまりにも適当すぎる。しかも3月の水温が低い頃。地磯で糸を垂らしてアタリを待った。たまーにフグがつつくような小さい当たりに「おお!」とかいって手持ちでがんばった。今考えると釣れる訳ない。

4月になって行きつけの釣具屋で道具をそろえ、紹介で南伊豆の釣餌屋「南礁」に行き、初の渡船でチャレンジ。大瀬の鵜野根に上げてもらった。仕掛けもポイントも南礁で教わり万全のはずだったが、釣れなかった。

南礁で常連の方々にとても親切にしていただき、いろいろ教わった。あまった餌まで頂いた。そしてしばらくの間、石取根、横根、平根と通ったが結局カンダイしか釣れなかった。お金がかかりまくった。常連の方々はやはり皆社長さんや、会長さんなどが多かった。すごく良くして頂いたし、楽しくて一緒にいるとわくわくした。確かに南礁に行けば5kの石鯛も夢ではない。現に皆釣っている。でもギャップが大きく、一緒の釣は出来ないと悟った。

イシガキなら沢山釣れると沼津の師匠に教わってお金のかからない地磯でイシガキをやることにした。

仕掛けは針を小さくして、前夜に磯ッペカニを捕まえてそれで釣る。

良く釣れた。かなり面白かった。40cm前後だが結構引くし、「石物」って感じでよかった。

ウニマムシもやった。岩イソメを小さい針に付けて、それをガンガゼウニに小さい穴を開けて中に入れる釣り方だ。
これもかなり面白く、相当釣った。 始めにガンガゼをつつき、割れて中から岩イソが出てきてそれを食ったら竿が入る。

その年はあちこち地磯を巡って石鯛釣(イシガキ)を楽しんだ。石鯛も釣れたが40cm弱。やっぱり地磯では大きいのいないんだろうか。今思えば小さいのを釣るやり方だった。

小さいのを釣っていてそのうち大きいのがかかるのではないかと勘違いをしていた。希にこんなやり方でも4k台がかかるかもしれないが、希だろう。

その後、地磯でベテランの石鯛さんとお会いして、またいろいろ教えていただいた。その方は地磯で6k台を上げている。そこから本当の石鯛釣りが始まった。そこで教わったことが今のベースになっている。

そして、ついに本石と呼べる、2.7kが釣れた。2年目だった。竿が入った瞬間は衝撃的だった。でも外道の何かかもしれない、どきどきしながらリールを巻くが、カクカクして上手く巻けない。上がってきたのは立派な石鯛だった。足が震えた、といいたいところだが、次のが釣れるかもしれないと、準備に追われて必死だった。かいあって、すぐに2.8kが来た。最高の瞬間だった。



いきなり2発。立派な石鯛。

その年は順調にサイズが上がり、3k台も数匹、次の年は4.5kもでて、今は満足している。しばらく石鯛しかやっていなかったので、今はカゴをやったりフカセをやったりしている。最近あの竿が入る衝撃をまた味わいたくてうずうずしてきた。



石鯛釣りは他とは違う興奮がある。





石鯛の性格

良くわからないが、群れで泳いでいる場合と、一匹ででうろうろしている場合がありそうだ。

頭が良く、形の違う輪を使った芸が出来る。

釣り上げた石鯛は大きいほど目が訴えていて、食べる気になれない。リリースしている。







石鯛釣り

待つ釣り。でもえさ取りや、ウツボが頻繁にあたってくるので飽きない。ラジオでも聞きながらのんびり出来る。

針の大きさで魚の大きさが変わる。小さいのを使えば、小さいのが高確率で釣れるが、大きいのは釣れにくい。大きい針を使えば大きいのが釣れるが、数が少ない。確率は2、3割位だろうか。それでも3k以上ならいいほうだと思う。

竿はダイワ 幻覇王 別誂 本式543 逆並継3本継ぎ設計が一番のお気に入り。

他には シマノ海魂置き竿スペシャルも粘りがあっていい。でも重い。

がま石 ゼクサー M これは軽くて やわらかく粘りがあっていい。

リールはシーライン石鯛Z40 

ラインはPE12号 根掛かりを切るのに丁度いい。

根ずれ 37番 1ヒロ ハリスワイヤー38番 針 16号~20号 錘 25号~50号









餌の食べ方とアタリ

いきなり竿が入る場合もあるが、ほとんどは、えさ取りやイシガキのようなあたりではない、ゴンゴンと、重く硬い前アタリのあとギューンと入る。

餌は石にこすり付けて針からとる場合もあるという。ガンガゼは「フッ」と口で吹いてしっくり返して口のところから食べる場合もある。







石鯛

イシダイ(石鯛)、学名 Oplegnathus fasciatus は、スズキ目イシダイ科に属する魚の一種。日本近海に分布する大型肉食魚で、同属のイシガキダイと並んで食用や釣りの対象として人気が高い。また、特に若魚をシマダイ(縞鯛)、サンバソウ(三番叟)、老成したオスをクチグロ(口黒)とも呼ぶ。

ウィキペディアより

石鯛の特徴

成魚は全長50cm程度だが、稀に全長70cm・体重7kgを超える老成個体が漁獲される。体型は左右から押しつぶされたような円盤型で、顎がわずかに前方に突き出る。鱗は細かい櫛鱗で、ほぼ全身を覆う。口は上下の顎ごとに歯が融合し、頑丈なくちばしのような形状になっている。

体色は白地に7本の太い横縞が入るが、成長段階や個体によっては白色部が金色や灰色を帯びたり、横縞が隣と繋がったりもする。幼魚や若魚ではこの横縞が明瞭で、この時期は特にシマダイ(縞鯛)とも呼ばれる。ただし成長につれて白・黒が互いに灰色に近くなり、縞が不鮮明になる。特に老成したオスは全身が鈍い銀色光沢を残した灰黒色となり、尾部周辺にぼんやりと縞が残る程度になる。同時に口の周辺が黒くなることから、これを特に「クチグロ」(口黒)、または「ギンワサ」「ギンカゲ」などと呼ぶ。一方、メスは老成しても横縞が残る。

自然環境下でのイシガキダイ O. punctatus との交雑も確認されている。交雑個体(Oplegnathus fasciatus × Oplegnathus punctatus)はイシダイの横縞とイシガキダイの黒斑の両方が現れるが、鰭条数等は母親の影響が強いとされている。人工交雑は近畿大学水産研究所で1970年に成功した。この雑種は「イシガキイシダイ」、または交雑に成功した近大に因み「キンダイ」とも名付けられている。

ウィキペディアより

石鯛の生態

北海道以南の日本各地、朝鮮半島南部、台湾に分布するが、ハワイでも記録がある。特に西日本沿岸で個体数が多い[4][6]。よく釣れる水温は18-24度で、極度の高温・低温は好まないとされる。また、水温により成長に差がつくとも考えられている。7kgを超える個体は九州南部、四国南部、紀伊半島、伊豆半島南部、伊豆諸島北部で釣られているが、八丈島、三宅島、佐渡島、男鹿半島等では見られないことから推測出来る。

暖流に面した、浅い海の岩礁域に生息する。成魚は海底の岩陰や洞窟に潜んだり、海底付近を泳ぎ回る。魚類にしては好奇心が強いことでも知られ、スクーバダイビングや漁などの際に人が近づいても逃げないことがある[4]。稚魚は波打ち際付近にもやってきて、タイドプールで見られたり、海水浴場で泳ぐ人間の身体を口で突いたりもする。これは同属のイシガキダイでも見られる。

食性は肉食性で、甲殻類、貝類、ウニ類などのベントスを捕食する。これらの動物の頑丈な殻も、くちばし状の顎で噛み砕いて中身を食べてしまう。俗に「サザエの貝殻も噛み砕く」と云われるが、釣り上げた個体の胃内容物を調べてもサザエやアワビ等の殻の固い貝が見られることは稀である。胃の内容物で多く見られるのは漁師が「藻エビ」と呼ぶ海藻に隠れ住む小さなエビや蟹、ヤドカリの一種である。

産卵期は春で、分離浮性卵を産む。孵化した稚魚は流れ藻や流木などに付いて外洋を漂流し、漂着物に付く小動物やプランクトンを捕食しながら成長する。全長数cm程度から浅海の岩礁に定着し、ベントス食となる。

ウィキペディアより